適量 中間 という概念(2018.11)
適量中間と適量がわからない。
11月6日、薪ストーブの上で大豆を煮てねって有里さんから言われたのだけれど、私は大豆一袋(1㎏)全て煮ますか?って聞きました。
私の中で、どのくらいの量が適切なのか、判断がつかないので、有里さんに聞いたのですが、すっごくびっくりされました。
1㎏の豆を煮るってみそを作るくらいの量だよ。しばらく食べ続けないといけない量になるよ。と言って、具体的に1カップ半計ってくれて、今回は作ることになりました。
そして、同日賞味期限が近いから使ってと言われていた、鶏肉と魚。私の記憶から、すっかり消えていて、夕飯に使い忘れていました。
そして、別の材料で作った夕飯。それを見た有里さんから、こっちを先に使ってって伝えたよね?と言われました。
言われて、私は今日の晩御飯につかわないといけないんだ!という思考になり、から揚げや焼き魚を作り始めてしまいました。もうすでに晩御飯に、十分なおかずがそろっているにも関わらず・・・。
その行動に気づいた有里さんからストップがかかり、使ってといったけれど今日作ってほしいといったわけではないこと。自分たちが食べきれる量以上のものを作ることは、食材を大切にしてないことなんだよ。
飽食に慣れすぎて、食料を大切にするということが理解できていないことがわかりました。
しおり
てんやわんや日記、だいぶ間が空いてしまいました。
これは、しおりちゃんが、1年くらい前に書いた下書きで、これ以外にもふたつしおりちゃんは、書いています。
わたしの方が自伝を書いていたり、いろいろと時間に追われて、しおりちゃんのスピードに対応できなくなっていました。しおりちゃんは書くのがとても速いのです。
また少しづつアップしてゆきますね。しおりちゃんの近況報告、お知らせすることがあります。
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さて、この手の、びっくりは、毎日、何回も起きています。
わたし的に解析すると、しおりちゃんは、なにかを実行する前に、自分の頭で想像して調整するプロセスを飛ばしているから、びっくりするようなことになってしまうのだろうと思います。
大豆1キロは、煮豆で食べるとしたらたいへんな量になりますよね。煮豆になったらどのくらいの量になるかな?と想像するプロセスをすっ飛ばし、なにも言わなければ なにも考えずに、全部ゆでてしまう。
シソジュースを作ってもらった時に、塩辛かったので、どうして?と聞いたら、梅干し用の塩づけされた赤シソが目の前にあったから、同じシソだから入れたとのこと。
そんな時は、「それがどうしましたか?」という雰囲気で、こちらが圧倒されます。 そこから対話が始まります。
わたしも相手の行動に想像力を働かせます。
目の前に塩づけシソが見えたら、同じシソだから入れてしまった。
他の材料は、クックパットの説明通りに作っている。
塩が入ったらどうなるんだろうと、入れる前にイメージしてするプロセスが抜けている。
シソジュースと一緒に、お好みでどうぞ、と、小皿で塩を添えて出されたら、塩を入れるか?と、聞いてみました。
辛くなるから入れないという返事でした。
自分の飲み物と考えた場合は、塩は入れない。
2リットルもの塩入シソジュースができてしまったことにがっかりしているのは、わたしだけなので、それにがっかりしていることを根気よく伝えます。一歩一歩です。
冷蔵庫の中の賞味期限の近づいたものから料理することも、しおりちゃんにはなかなかむつかしい。生活にはたくさんの要素があるので、いろんなことが抜け落ちないように、彼女なりにメモをする習慣ができました。
一番、間違えがないのが、その都度、指示を詳細に伝え、メモしてもらうというやり方ですが、
自分の頭でもイメージして 調整するというプロセスをやれるようになるように、毎日 根気よく対話が続きます。
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さて、近いうちに近況報告があると思いますが、しおりちゃんは病院で 障がいの判定を受けて、手帳が交付されたので、福祉のサポートを受けられるようになりました。
生活についての学びを、福祉のサポートとして、受講することが可能になり、援助の手が増えて、肩の荷が下りた実感があります。
わたしたちは、いろんなことを誰かから説明されなくても想像力を働かせて、習得したことが多いのだと思います。
しおりちゃんの場合、学んでないことは分からない、想像できない、という特徴があるように思います。
一つ一つを体得するのに、すべてを言語化して、伝えられることが 学びの手がかりになるように感じています。
マンツーマンでは時間的、体力的にも厳しいので、教えてくださる方が複数いることが ほんとうに大切なことだと感じます。
有里
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しおりが遊里庵(有里の自宅)に暮らし始めたいきさつは、こちらから読めます
しおりちゃんが、遊里庵(ゆうりあん・有里の自宅)にやってきた - 発達障がい てんやわんや 日記